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僕らのStoryline

第2章 同じ朝、もう一度、何度でも


「え?まだなの?」

「スッゴい痛いんですよね?汗すごくて、息も苦しそうで…どうなんすか?」

「え?」

「ふっかさんはこうじ側っすよね?」

ふっかさんは岩本くんと付き合っている。
しかも、かなり長い。
俺たちが付き合うときに俺は岩本くんにかなり背中を押してもらったんだ。

ふっかさんは顔を真っ赤にして頭を抱えた。

「お前っ…これから収録なのに…なんてこと言うんだよっ」

そうだった!
でも、話してって言ったのはふっかさんだし。

「それは…すいません…」

あまりに恥ずかしがってるから、つい笑ってしまった。

「なに、笑ってんだよ!もう、もうやだ…」

なんか、初めてふっかさんを可愛い、と思っていることに気づく。

「ふっかさんって可愛いんすね」

俺を見て口をあけてさらに赤くなる顔。

「お前!なんてこと言うんだ!お前の顔でそんなこと言うな!わかったな!」

スッと立ち上がり楽屋から出ていく。

「どこ行くの?もう始まるよ」

「わかってらー!!トイレだわっ!!」

ふっかさんとのラジオはかなり面白かった。
特にふっかさんが。
あのままふっかさんは立ち直れずで。

ガイさんにもかなり心配されてたけど。
理由を話せるわけでもなく。

帰るために荷物をまとめる。
こうじに連絡しなくちゃ。
ふっかさんが楽屋のドアに手をかける。
「あのさ、目黒」

「はい」

「こうじのため、こうじのため、ってなってる気持ちわかるけどさ、少し強めにいっていいと思うな」

「はい?」

「こうじも…多分…だけど…強くきてもらったほうがいいんじゃないかな」

「こうじは目黒になら、好きな人にならちょっとくらい痛くたって我慢出来ると思うから…」

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