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砂場でセックスをした後

第1章 事件

「今朝、あいつらが私のところに来てね、その時、私はもうあなたたちとは関わらないからって言ったの。そうしたら、もうお前はいらない。あんたのことも、卒業が近いから、放っておくって言ってたわ。あいつら受験に何か関わるのが嫌なのかもね」

「それで、あいつら今日は何もしてこなかったのか」

「もうこの学校ともおさらばね。私、中一の時はもっと真面目だったのよ」

 僕は中一の時のことを思い出した。

 あの頃は小学校から同じだった友達もいて、僕は普通に過ごしていた。

 僕が中二でバスケ部をやめた時、その頃から親しい友達がいなくなった。

 僕は中三になるまで京子のことを知らなかった。

 僕と京子は階段を降りて下駄箱へ行った。

 誰かと一緒に帰るのはずいぶん久しぶりだった。

 今まで僕の心には鬱屈した思いがあった。

 彼らは僕のそういうところを見抜いていたのかもしれない。

 だから僕は自分がいじめられていても自分が悪いのだと思い込んでいた。
 
 校門から出ると、秋の涼しい風が吹いていた。

 通りには木々が等間隔で並んでいる。

 僕の隣を歩く京子はよく見ると美人だなと思った。

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