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学校の七不思議

第3章 探し物

「……」


 私は少し罪悪感を感じた。
 もしかしてカレンちゃんは純粋に私と遊びたかったのかなって思った。


 それに正直一人で宿題を取りにくるのは不安だった。もしカレンちゃんがいなかったら、途中で諦めて帰っていたと思う。


「よしっ」


 友達が困っているなら助けなきゃ!
 私は意を決して、階段を駆け上がった。


「カレンちゃん!」


 階段を駆け上がって二階の廊下に出たけど、カレンちゃんの姿はなかった。


「あれ? 三階に行ったのかな?」


 私は急いで階段を駆け上がる。
 また私の足音だけパタパタ響いて、だんだん心細くなってきた。


 三階の廊下に出たけど、やっぱりカレンちゃんの姿はなかった。
 カレンちゃんと別れてからそんなに時間経ってないはずなのに……。


「カレンちゃ~ん、私も一緒に探すよ~」


 私はそう言いながら、三階の廊下を歩く。
 廊下の奥は真っ暗で不気味で、まるで得体の知れない何かが蠢いてるように見えた。


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