学校の七不思議
第1章 二宮金次郎の銅像
学校の校門に着くと、ちょうど担任の先生とバッタリ会った。
「立花さん、どうしたの? 忘れ物?」
担任の先生は美代子先生という若い女の先生だ。
「えっと、算数の宿題を教室に忘れてしまって……」
「そうなのね。もうすぐ日も暮れるし、早めに済ませなさいね」
「はい」
私はペコッと頭を下げると、急いで昇降口まで走ろうとした。しかしなんなとなく後ろを振り返ると、カレンちゃんがいないことに気づいてキョロキョロしていると、美代子先生がこっちを見て首を傾げているのが見えた。
「ユキちゃん、こっちよ!」
その時、二宮金次郎の銅像の影からカレンちゃんが手招きしているのが見えた。
「カレンちゃん!」
私は二宮金次郎の銅像まで走った。
「もう、急にいなくならないでよ!」
「ごめんなさい。だってカレン、この学校に通ってないもの。部外者は入っちゃいけないと思って……」
「えっ、カレンちゃん、同じ学校じゃなかったの!?」
全然知らなかった。
カレンちゃんはいつも夕方になるといつのまにか私の隣にいるから、てっきり同じ学校に通っている小学生だと思ってた。
そういえば学年を聞いていない。
「立花さん、どうしたの? 忘れ物?」
担任の先生は美代子先生という若い女の先生だ。
「えっと、算数の宿題を教室に忘れてしまって……」
「そうなのね。もうすぐ日も暮れるし、早めに済ませなさいね」
「はい」
私はペコッと頭を下げると、急いで昇降口まで走ろうとした。しかしなんなとなく後ろを振り返ると、カレンちゃんがいないことに気づいてキョロキョロしていると、美代子先生がこっちを見て首を傾げているのが見えた。
「ユキちゃん、こっちよ!」
その時、二宮金次郎の銅像の影からカレンちゃんが手招きしているのが見えた。
「カレンちゃん!」
私は二宮金次郎の銅像まで走った。
「もう、急にいなくならないでよ!」
「ごめんなさい。だってカレン、この学校に通ってないもの。部外者は入っちゃいけないと思って……」
「えっ、カレンちゃん、同じ学校じゃなかったの!?」
全然知らなかった。
カレンちゃんはいつも夕方になるといつのまにか私の隣にいるから、てっきり同じ学校に通っている小学生だと思ってた。
そういえば学年を聞いていない。