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だから愛して 「改訂版」

第1章 だから愛して 「改訂版」

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 先生が、わたしを、さやかちゃんと呼んでくれました。
 先生も、わたしをほんとに好きになってくれているんだわ。
 嬉しい。
 ほんとに嬉しい。
 「先生
  わたしも
  小村さんと
  呼んでいいですか?」
 「駄目だ」
 「えーっ」
 「智と
  呼んでほしい」
 「…さとしさん
  …智さん
  智さん
  大好き」
 「私も
  さやかちゃんが
  大好き」
 「せん…
  智さん
  来週は
  必ず
  愛してね」
 「もちろん
  優しく優しく
  愛してあげる
  だけど
  さやかちゃん
  無理しないでね」
 「はい」
 「三週続けてが
  無理だったら
  次にしよう」
 「大丈夫です
  わたしは
  両親には
  信頼されていますから
  でも
  無理しません
  いつになっても
  智さんが
  愛してくれると
  思っていますから」
 智さんは、その日は、ステーキを焼いてワインで乾杯をしまして、一緒にお風呂に入り洗いっこをしまして、一緒に寝て朝まで優しく抱いてくれました。
 一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たりすれば、男性は我慢できずにセックスを始めることが多いと思います。
 でも、智さんは、セックスをわたしとすることを、ほんとに大切にしたいと思ってくれているのでしょう、ずっとずっとわたしに優しく優しくしてくれるだけでした

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