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　　　　　　　　　５４

　智さんは、精を出してしまったのでしょう、ふぅとおおきな息をしました。
　わたしを、優しく抱いてくれまして、
　「さやかちゃん
　　ありがとう」
　「わたしこそ
　　ありがとうございます」
　「さやかちゃん
　　気持ちよかった
　　みたいだね」
　「よかった
　　なんてものでは
　　ありません
　　気持ちよくて
　　気持ちよくて
　　たまらなくなって
　　泣いちゃいましたもの」
　「すすり泣いている
　　さやかちゃんは
　　とっても
　　セクシーだったよ」
　「泣いているのが
　　セクシーと
　　言われたら
　　嬉しいけど
　　なんか
　　恥ずかしい」
　「ずっと
　　泣いてくれるように
　　このまま
　　いつまでも
　　愛し続けたいなと
　　思ってしまうほど
　　セクシーだったよ」
　「恥ずかしいけど
　　わたし
　　ほんとに
　　嬉しい」
　「私も
　　さやかちゃんの
　　おかげで
　　気持ちよくなって
　　イクことができて
　　嬉しい」
　「そんなことを
　　言ってくれるなんて
　　智さん
　　優しすぎ」