不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―
第20章 混じり合う体液
瀬川くんは至近距離でじっと私を見つめたまま、
「キスしていい?」
と聞く。
「…んー…改めて聞かれると照れる」
私が口をへの字に曲げると彼はクスッと笑って、親指で私の唇を撫でた。
その優しいタッチが気持ちよくて少しだけ口を開けると、下唇をめくって瀬川くんの指が遠慮がちに入ってくる。
私が瀬川くんの指をチュプ…としゃぶると、私の舌をこするように指を動かし、とろけたような目で私を見つめる。
だんだんと顔が近づき、指と入れ替わりに瀬川くんの舌が入ってきた。熱くていやらしいその舌は、いつも私を悦ばせる……。
2人の唇からは吐息が漏れ、キスをしながら瀬川くんは私のニットの中にするすると手を入れた。
私の乳房が下着の上から優しくつつまれ、ゆっくりとまさぐられる。
それだけで下半身はキュンと疼き、腰が浮き、その優しい手付きにもっとねだりたくなってしまう。
彼はそっとホックを外すとニットとブラジャーを脱がせ、自分もTシャツを脱ぎ捨てる。
たくましいその身体に、さらに疼きが止まらない。
瀬川くんが…欲しくてたまらない。
見とれていると彼は私の胸元に顔をうずめ、柔らかい肌をいやらしく舐め上げる。
「ぁ…あ…んっ…瀬川くん…!はぁっ……顔見たら治るって言ったのに、…えっちなこと…してる……ぁあ…ん」
「お前のせい…」
鎖骨をツー…と舌が這うと、すっかり固く高揚している乳房の先端が瀬川くんの口づけを欲しがっている。
それでも彼はなかなかそこに触れようとせず、淡く赤く興奮した円のまわりを焦らすように唾液で濡らしていく…
「瀬川く…ん…私…もう……はぁ…っ…ん」