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不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―

第31章 秘夜



「私たちの部屋ね、桜って名前なの。窓からすごく綺麗に桜が見えるんだよ。ちょっと見に来ない?」


「夕方行ったときには気づかなかったな。いいね。行こう」



部屋に入るとやはりアンナは帰っていない。

綺麗に布団が敷かれ、窓の外からは少しの喧騒が聞こえる。


障子を開けると、そこには綺麗な夜桜がライトアップされ凛と揺れる。



体育座りで桜を見つめる私の後ろから、「ほんとだ、目の前じゃん」と言いながら瀬川くんが包み込むように座る。



急に密着されて私は胸がドキドキしてしまい、少しうつむく。



チュッ…と首の裏にキスされると、一瞬ぴくりと身体がこわばり、すぐに瀬川くんを欲しがるモードに入ってしまう。



浴衣をずらされ右肩があらわになると、彼はゆっくりと大切にキスして吸い上げ、時折ぺろりと舐めた。


身体がピクピクして、吐息が抑えられない。


ブラジャーを外され、後ろから乳房を持ち上げられると
「…あっ…」
と声が出てしまった。



両方の胸を持ち上げたまま人差し指で先端を捏ねられる。



「…はぁっ…ん…んぅっ…瀬川くん…っ」


耳には瀬川くんの興奮したような吐息がぶつかり、お尻のあたりに硬いものが当たっている。


彼は体勢を変え私をそっと寝かせると、静かに障子を閉めた。


浴衣からのぞくたくましいその身体を撫で、するりと浴衣を下ろすと、彼も私の帯を解く。



ぼんやりとした外からの灯りに照らされ、2人の上半身が艶めく。




目をジッと見つめられたまま、肩や乳房、お腹をするりするりと優しく撫でられる。


いつもそう…この目に見つめられると私は金縛りに合い、羞恥と快楽に身を委ねるしか無くなる。



「んっ…瀬川くん…そんなに、見ないで…っ…んん…」


「…全部見せて」



彼の色っぽく低い声に私の鼓膜は悦び、それは愛液となって溢れ出る。



唾液を求め合うようなキスをして、卑猥な音が漏れる。


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