不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―
第33章 止めどない欲望
「うん…。ちょっと休もうかな?」
答えて立ち上がった瞬間、立ちくらみなのかお酒のせいなのか、フラリとよろめいてしまう。
すかさず瀬川くんが私の身体を支えると、コウヘイくんが腰を上げて「俺っ!俺行くよ!」と身を乗り出す。
「酔っ払いが酔っ払いの面倒は見れません!(笑)お前はおとなしく座れ~~っ!瀬川、介抱よろしく。ミライちゃん、おやすみね!じゃあ、次いってみよーっ!」
平野がコウヘイくんの腕を掴んで座らせ、おそらく気を利かせてそう言った。
怪しまれないか一瞬心配になったけれど、扉を開けて廊下に出る頃にはもうみんなは次のゲームでガヤガヤと盛り上がっていた。
薄暗い廊下に出て少し歩くと、私は我慢していた感情が抑えきれず瀬川くんにギュッと抱きついた。
「お前…すげえ熱い。大丈夫か?」
私の頬を触り心配する瀬川くんに、自分でも戸惑うほど秘部が震える。
「ねぇ……」
見つめてキスをせがむと、瀬川くんはすぐに応えてくれる。
「……ん、んはぁ…」
いやらしい舌使いに吐息が漏れ、私の腰は力を失う。
崩れ落ちそうになる私の身体を彼がひょいと持ち上げ、抱き上げられる。
「きゃっ…!?」
「シ~ッ。」
私を抱き上げたままもう一度優しいキスをすると、そのまま瀬川くんは歩き出した。
「桜」の部屋に入り、そっと布団に寝かされると私は上半身を起こしてまた瀬川くんにしがみつく。
「行かないで……」
「行かないよ(笑)お前どうした?随分かわいいこと言うじゃん。」
「んー……」
今は何も考えられない。
彼の浴衣に手を差し込み、素肌を撫でて、胸元にキスをした。
「あのね…なんか、…変な感じなの。ごめん、気持ち悪いよね」
「そんなわけないじゃん…」
そう言いながら彼は優しく私の髪を撫でる。
「…変な感じって、どんな感じ?」と甘い声で問われる。
「…んんと……」
次の言葉を選びながら彼の帯を解き、ボクサーパンツの上からそっと撫でると、それはもう硬く張り詰めていた。
睾丸から先端までを大きくゆっくり撫でながら瀬川くんにキスすると、少し荒くなった彼の熱い吐息を感じる。