不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―
第34章 地獄へ落ちる甘いキス
「やだっ…あぁ、んぁあぁっ、あっ、だ…めぇ…っ」
足が持ち上げられたことでいつもよりも奥まで届く瀬川くんの肉棒が、また私の脳内をめちゃくちゃにする。
「も…っ…無理、イクよ…、…うぅっ、っ……はあ…っ」
いつもよりも声を上げる瀬川くんが、愛おしくてたまらない。
「んっ…うんっ…あぁんっ、せがわく…んっ…お口に…して…っ出して…あぁっ」
何度か奥まで激しくピストンされたあと、「…うっ、…あぁっ…出…る…っ」と引き抜かれた肉棒を私は口をひらき、舌を出して受け止めた。
ビュッ、ビュッ、と何度も痙攣し、ドロリと白濁した瀬川くんの精液が大量に放出される。
私は少しも残らず丁寧に舐め取り、すべてをゴクリと体内に流し込んだ。
「はぁ…はぁ…お前、ちょっと…はぁっ…」
「…?」
最後の一口を大切に飲み込みながら、呼吸を整える彼を見て首を傾げる。
「……俺、お前といると…頭狂うわ。独占したい欲望が…怖い…」
「…ね、一緒に地獄に行くんじゃないの?」
「ふふっ。そうだった。」
「私はもう…瀬川くんのものだよ…?全部、あげる」
「ん…」
彼はこれまでで一番強い力で私を抱きしめて、しばらく離さなかった。
「…っ…苦しい(笑)」
「あ、ごめん(笑)」
私たちは笑い合って布団をかぶると、また優しく抱き合った。
「なんかすげえ嬉しい。お前が求めてくれて。…下から見るお前の感じてる姿も、めちゃくちゃ可愛かった」
「もうっ…やめてよぉ」
「また、下からいじめてもいい?」
私は恥ずかしくて、返事をせずに彼の胸元へ潜り込む。
瀬川くんはふふっと笑い、私の背中を心地よくトントンと叩いた。
セックスが終わるとすぐに寝てしまったフミの古い…古い記憶を一瞬思い出し、目の前の温かい彼がより一層恋しくなる。
「瀬川くん…」
「ん?」
「チュウ、したい…」
「何度でもするよ」
優しく永いキスをすると、私は彼の香りに包まれて眠りに落ちた。