不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―
第39章 互いの痕
脳天まで快感が押し寄せる。
私の膣はやっと与えられたそれに悦び、ぎゅうぎゅうと締め付ける。
「瀬川く…ん…っあぁ、だめもう…イッ……っ!!」
息が出来ない。
ほんの数回腰を動かされただけで、私は果ててしまった。
両膝がビクビクと痙攣し、瀬川くんを挟み込む。
「はぁっ、はぁっ、…んっん…」
大きな波が通り過ぎた頃、「動いてもいい?」と色っぽい声でささやかれる。
私が頷くと瀬川くんはゆっくりと腰を動かし、肉棒が往復するたびにぬちゃぬちゃと卑猥な音が漏れる。
「あ…あ…ん…ぁ……っ」
激しく突き上げられるのとは違う快感に私の太ももは震え、気を失いそうな感覚に陥る。
彼は私の両足を掴み、大きく広げた。
卑猥な音は大きくなり、恥ずかしくてたまらなくなる。
「や…ぁん…っ…んっ…」
ゆっくりとした動きで奥まで突き上げられるたび、脳に電流が走り膣は痙攣する。
彼が私に覆いかぶさり深いキスをすると、2人の唇はねっとりと糸を引いた。
指を絡ませ、固く握りあったまま腰の動きが早くなる。
「ああぁ、ん、…はぁんっ」
肌がぶつかり合う音が響き、ベッドがきしんでいる。
「んっ…、もう…出そう…いい?」
激しく腰を動かしながら言う瀬川くんの首に手を回し、頷いた。
「はぁっ、私も…んっ…もう…あぁぁ」
これ以上ないほどに身体を密着させると、瀬川くんの動きはさらに激しくなる。
「くっ…、はぁっ、やば…っもう…はぁっ…」
「あぁあんん、だめっ…、イッく…イッちゃううぅう」
「出すよ…はぁっ……んうっ…!!」
私が大きく身体を反らして絶頂を迎えると同時に、瀬川くんは肉棒を素早く引き抜いた。
熱いしぶきが飛び、私の胸元やお腹に溶ける。
「はぁ…はぁ……」
荒ぶる呼吸の中、瀬川くんは私に軽くキスをすると隣に寝転ぶ。
ベッドライトをつけるとぼんやりと暖かな灯りがともり、彼が解き放った精液があらわになる。
私がそれを指ですくってぺろりと舐めると、「やめなさい(笑)」と言って瀬川くんはティッシュでそれらを拭き取った。