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不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―

第2章 同窓会の知らせ



便利な世の中になったもので、中学の同級生をできるだけ集めたグループチャットなるものがあった。


そういえば平野(ひらの)が、なんか言ってたな…!


急いでアプリを確認する。



[突然ですが、11月に同窓会をしませんか?
土曜日で考えています!
アンケートを取るので都合のいい日程にチェックを入れてください。よろしくお願いします!]



グループに参加している人数は70人ほど。


私は親の都合で中3の途中に転校してしまったけれど、紗奈を始めとするたくさんの友達は今でも変わらず仲良くしてくれている。


よく見ると平野の発言の下に、アンケート欄がくっついている。


「紗奈どうするの?行く?」


「いや、ミライが行くなら顔出そうかなぁとは思ってるけど。あんたどうするの?」


「久しぶりにみんなに会いたいよねぇ。行こうかな〜」


「みんなじゃなくて、瀬川でしょ(笑)」


「ちがうよ!!ホントにみんなに会いたいもん!!マジで!」


「はいはい、じゃあそういうことにしておこう。
でも私このお腹だし、酒飲めないし。まわりに気も使わせるだろうからさぁ。顔だけ出して帰るつもりだよ。」


「そうだよね。とにかくほかのメンバーにも出欠を取ろっか!」


私たちの言う"メンバー"とは、私と紗奈と、さらに3人いる仲良しちゃんたちの事。

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