不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―
第9章 結婚したら、ときめき禁止?
同窓会から1週間が経ち、変わらない毎日が戻ってきた。
来れなかったケイが話を聞きたいと言っているけれど、なかなか全員の都合が合わずにいた。
今回は仕方ないという事で、今日は私とケイと奈美の3人でアップルに待ち合わせだ。
ケイとは久しぶりに会えるし、ずっとミノルくんと話していた奈美の事も気になる。
------シャランッ
アップルのドアを開けると、窓際の特等席にはもう2人が座っていた。
「お!早いね~!そしてケイ、久しぶりぃい~~!!」
「待ってたよぉ!ミライ元気そうだね!」
「元気元気。こないだ同窓会で瀬川くんに会えたし、そりゃあもうすこぶる元気よ」
私はとくに深く考えずに、いつもどおりのテンションでおちゃらける。
「ミライ、結局ずっと瀬川くんの隣で過ごしてたよね?見ててこっちが照れちゃったよ」
「奈美こそ、ずっとミノルくんと話してたの知ってるんだからね~?今日はいろいろ聞かせてもらいますよ~(笑)」
「え~!そうなの!っていうかミノル君も来たんだ!
私こそ今日は、いろいろ聞かせてもらうよぉ~?ふふふ」
注文したドリンクとケーキをマスターが運んでくる。
「ケイ、ほんとに久しぶりだね。子供は元気?
いつでも遊びに来てよ。言わなくてもしょっちゅう来るんだから、ミライは(笑)」
そう冗談を言ってみんなで笑う。
「それじゃ、ごゆっくりね」
マスターが奥に行くのを確認すると、
「それで?ミノルくんとの久しぶりの再会はどうだったの?」
とケイが喋りだす。
私も気になったから、うんうんと同意するように奈美を見る。