不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―
第11章 打ち合わせ
キャンプの日程と場所を再確認してから、男3人は〆のラーメンに行くらしかった。
私も誘ってくれたが、明日は朝早いしラーメンを食べる気分でもなかった。
「私は明日早いから帰るよ~!メンズだけで楽しんで下さい(笑)」
「あした日曜なのに大変だね」
とコウヘイ君が言う。
トイレの通路での出来事は…お酒のせいか、私の考えすぎだったに違いない。きっとそうだ。
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私は3人と別れると、電車の改札をくぐった。
すぐに携帯が鳴って、瀬川くんからのメッセージをひらく。
[ 送っていけないのがつらい。
家ついたら連絡くれる?心配 ]
私はもう30歳だよ?大丈夫だよ…
心配してくれる瀬川くんが可笑しくて、愛おしくなる。
[ ありがとう。うん、家ついたらメッセージするね ]
私は電車に乗り込むと、目を閉じて今日のキスを回想した。
あの優しい唇は麻薬だろうか。
こんなにも次を求めてしまう。
もっと深く、もっと瀬川くんと繋がりたい…
私は下半身がむずむずと上昇してくるのを感じ、急いで思考をストップする。
その夜も、”おやすみ”とメッセージをやりとりして眠った。