不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―
第12章 関係のないクリスマス?
ギャグでロレッ○スの腕時計とか言ってくるかな?
それとも、一杯おごれ!っていうパターンかな?
なんとなくそわそわしながら待つと、すぐに返信が来た。
[ 会いたい。会えればそれでいい]
瀬川くんは、本当にズルいよ…
[ じゃあ私にもプレゼントちょうだいね。]
と私が返信を打った頃、紗奈の家の最寄り駅に到着した。
駅のデパ地下で紗奈の好きそうな惣菜やローストチキンを買う。
クリスマスイブの今日は沢山の人たちで賑わっていて、私まで気分が踊ってくる。
自分には赤ワインを、紗奈には可愛らしいパッケージのハーブティやノンアルコールのカクテルを用意した。
タクシーに乗り込み行き先を伝えると、にぎやかな駅前を軽やかに走り出す。