不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―
第15章 キャンプの夜の秘密
もっとしてほしいのに…
もっと、瀬川くんが欲しい…
すると瀬川くんは私の襟元から顔をうずめ、鎖骨のあたりをぺろっ…となめてから優しく吸った。
…チュ…と静かな音がして、私はその快感に「…っっはぁ……」と熱い息を一気に吐き出す。
「…ここ、好きなの?」
鎖骨を親指で撫でながら低い声でささやかれると、期待して固く起き出した乳房の先端が欲しがってしまう。
私が頷くと、「本当は…もっとたくさん可愛がりたい…」と耳元で瀬川くんが言う。
--ぐぅぐぅと、向こうから誰かの寝息が聞こえる。
「…んっ。」
甘えるように肩に手をまわしてキスをせがむと、瀬川くんはすぐにまた舌を絡ませる。
こんなにいやらしいキスはいつぶりだろう。初めてだろうか。
なめらかな唾液をまとった瀬川くんの舌は私を深い快楽に導いて、下半身には触れてもいないのに果ててしまいそうになる。
ピチャピチャと唾液が混ざる音の間に、はぁ…はぁ…と静かな吐息がブランケットの中に響く。
ゆっくり唇を離すと、そこにはねっとりとした糸が引いていた。
瀬川くんはぺろりと私の唇を舐めて、「お前はほんと…ずるい。」と、余裕がなさそうに耳元でささやく。
そのキスに、その低い声に、私の秘部は確かめる必要もないほど潤っている事が分かる。
でもここは同級生も眠るテントの中……
私たちは見えないように、ブランケットの中で手をつないで眠った。