不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―
第17章 学校訪問
瀬川くんに促されて彼のデスクに座らせてもらうと、今日聞いた話やデザインの構図を簡単にパソコンへまとめる。
「本当にいいところだね。夕陽もすごく綺麗で、見とれちゃった…」
夕陽はすっかり地に埋まっていて、あたりはどんどん暗くなる。
「ド田舎だけどね、案外いいとこ。気に入った?」
「うん!もっといろんな場所を探検したくなっちゃったよ。わくわくしちゃう」
「ハハハ!また遊びに来いよ。校長も喜ぶし(笑)…おっ、もうそんなに出来てんの?!」
瀬川くんが私のパソコンを覗き込む。
「うん、まだ仮なんだけど…ざっくりね。この部分をもっと目立たせたほうがいいかなぁ?瀬川くん、どう思う?」
マウスを操作しながら言うと、それを瀬川くんの手が包み込む。
はっと彼を見ると、視線がぶつかる。
「………んっ…」
ぬるりと湿った舌で唇を撫でられ、全身から力が抜ける。
私をひょいと持ち上げるように支えてデスクの上にちょこんと座らせると、瀬川くんはめずらしく苦しいほどの力強いキスをする。
私が首に手を回すとそのまま卓上に押し倒され、いつのまにかはだけてあらわになった胸元が蛍光灯に青白く照らされる。
彼は私の鎖骨にぬるりと舌を這わせ、何度かゆっくりと往復させてから吸い上げる。
「あっ…ん…はぁ…っ瀬川く…ん…」