不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―
第18章 拒絶
瀬川くんは片ひざをデスクに乗り上げ、さらに首や胸元を愛撫する。
「んぁっ…!…ぁ……はあ…っ…」
瀬川くんが動くたびに、ナイロンのウインドブレーカーがシュルシュルと音を立てる。
太ももを掴まれた次の瞬間、膝丈のタイトなフォーマルスカートをぐいっとたくし上げられる。
「ぁん…っ…?!はぁ…はぁっ……」
ストッキングの上から足を撫でられたあと、下着に沿って焦らすように瀬川くんの指がつたう。
「んんぅ……瀬川くんの…えっち…あっ…ん」
「……誰のせいだと思う?」
これまでにない甘い声色で瀬川くんはささやき、またキスをした。
離れたくないと主張する私の舌が、必死に彼の舌に絡みつく。
「ん…んっ……」
このままでは…私は本当に瀬川くんに溺れてしまう。
彼の手が私のワイシャツの中に入ってこようとした時、瀬川くんの動きが止まる。
唇を離し、私を抱きしめる。
「瀬川くん…?」
「…っはぁ…はぁ……俺…これ以上は耐えられそうにない。お前を巻き込めないし、もう2人で会わないほうが良いかもしれない」
「えっ…?」
瀬川くんは身体を離すと、はだけた私のスカートを直し「戸締まりしてくるから」と言って職員室から出ていってしまった。
私は襟元が乱れた姿のまま、しばらくその場から動けずにいた。