テキストサイズ

不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―

第18章 拒絶




「…で。なんかあったの?最近どうしてたの?正月の挨拶以来、バラ組のグループチャットにも発言ないしさぁ~。心配なんだけど。」


「ごめんっ…仕事も忙しかったりしてさ。」


私は瀬川くんから仕事の話をもらった事や、実際に学校にも訪問した事を紗奈に話す。


「…そうかぁ。で、瀬川は”もう2人で会わない”って突然?」


「会わないほうがいいかもって…それから態度もよそよそしくなって、連絡も取ってない。もうすぐイベントだしそっちも気になるんだけど…なかなかね」


「やっぱり紀子の事が頭をよぎったんじゃないかな。むしろそこ気にしないで欲望のままにミライを襲ってたとしたら、それはそれでなんか…ねぇ」


「…分からない」


「そもそもフミさんとはどうなの?去年話した時は、ほとんど会話ないって言ってたけど。なんか進展あった?」


「進展と言うか、むしろ悪化してるよ…。年末から一言も喋ってない。もう、駄目なのかもね…」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ