くるみの初恋、高校教師。
第13章 くるみの告白
いつものように、くるみは先生と家で勉強していた。
「うん。この調子だと、今度のテストもいい点とれそうだな。」
「………。」
心なしかくるみは浮かない顔をしていた。
「ん?どうした黙り込んで。元気ないけど何かあった?」
「先生、この前さ、クラスの女子と食堂でお昼食べた?
屋上に行くときに誘われてるのとこ見かけたの。」
「ああ。そうだったな。一緒に食べようって誘われて、俺もちょうど食堂行くところだったから。」
「……………。」
"まさか、くるみやきもちやいてるのか?"
一瞬そう思った一ノ瀬だが、そんなはずはないよなと思った。
「どうしたくるみ~?まさかやきもちか?」
コクっ…
くるみは頷いた。