
くるみの初恋、高校教師。
第16章 初めてのデート
運転する先生はすごくかっこいい。
横顔も綺麗だし、ハンドルを握る腕も男らしい。
くるみは1人そわそわして、沈黙を作らないよう話を始めた。
「ねぇ、先生、今日はどこに行くの?」
「ん〜?まずはランチに行こうと思うんだけど、くるみお腹すいてる?」
「うん!」
「くるみは苦手なものとかアレルギーとかあったっけ?」
「うーん、特にないけど…あ、辛いのはあんまり得意じゃないかな。」
「辛いのか〜。くるみはまだまだ子どもだな。」
「もう!仕方ないじゃん!」
「ははっ。ごめんごめん。お昼はハンバーガー食べに行こうと思ってるんだけど、どう?」
「ハンバーガーなんてもう何年も食べてない。久しぶりに食べたいな!」
「よかった。くるみはいつもちゃんとごはん作って食べてるから、ジャンクフードは普段食べないんじゃないかと思って。パスタとかおしゃれなのがいいかと迷ったけど、ハンバーガーにしたんだ。」
「うん。わたしハンバーガーが食べたい!」
「あと10分くらいで着くからな。」
