
くるみの初恋、高校教師。
第20章 クリスマス
「くるみ、そろそろ帰るか?」
くるみは首を横に振った。
「先生、まだ帰りたくない。お泊まりしたい…。」
一ノ瀬はびっくりしてくるみを見つめた。
「先生、わたし今日がいい。先生と…その…、したいの…」
最後のほうは消え入るような声だったが、
確かにくるみはこう言った。
「くるみ、いいのか…?焦らなくていいんだぞ。何年でも俺は待って…」
「ううん。今日がいい。先生としたい。」
一ノ瀬の言葉を遮り、くるみはそう答えてキスをした。
"くるみの覚悟はできてるんだ。"
「わかった…。もう後戻りできないぞ?」
そう言って一ノ瀬もくるみにキスをして答えた。
