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「田中さん、また変なロボットが出て来ましたよ！ 早く行きましょう」

「はぁ！？」

頭がぼぉーっとし、思考が上手く働かない良夫は、

「もう食べれません」と答えた。

すると、首筋に激しい熱さが伝わる。

「あちあちあちっ！」

振り向くと、そこには鈴叔母さん。

「良夫、いい加減酔いさましい。ほれ、そこの自動販売機でコーヒー買ったから、これ飲み。彼女さんも、はい」

鈴はそう言って、良夫と夕子にホットの缶コーヒーを渡した。

「あ、いいんですか？ ありがとうございます」

手が冷たくなっていた夕子には、温かい缶コーヒーはありがたかった。

良夫も、「さんくぅ～」とコーヒーを手にする。

階段の下で、コーヒーを飲む鈴。だが、その目の前に、お掃除ロボットクリーーーンがせまっていた。

「え、こっちに来たわよ」と鈴は、思わず身構える。

そこに、三島くんも現れた。

「大丈夫ですよ。これは町を綺麗にするために作られたお掃除ロボットです。人に危害をあたえません。これから、試運転で人の少ない時間に繰り出そうと……」と三島くんが言い終える前に、悲劇が起こった。

クリーーーンが、鈴の飲みかけのコーヒーを奪い、体内の圧縮プレス機の中に入れ込んだ。

「ぁいやーー！」驚いて腰を抜かす鈴。

クリーーーンの意外な行動に、腰を抜かす三島くん。

「どした叔母さん」

鈴の声に反応し、良夫が立ち上がる。

「どうした三島くん！」と三島くんの声に反応し、漠間が出てくる。

三島くんは、漠間に、

「博士、クリーーーンはどうやら、缶に反応したらしいのですが、落ちているものではなく、飲んでる真っ最中の空き缶を奪い体内に入れてしまいました」