お面ウォーカー(大人ノベル版)
第3章 ケータイ地域ニュース速報。
工場の横の本社ビルの二階の窓から、事務室で働く中年女性が、「誰か来てーっ!」と顔を出して叫ぶ。
「事務のおばさんやがな。なにがあったんや?」と長谷川。
「あれ、あそこって浴室やんか」と良夫が指を差す。
少し前に、自分も覗いていたのだ。ある程度の場所はわかる。
長谷川が、下から女性に向かって、
「どないしたん、なにかあったんかいな」と大声で尋ねる。
「お風呂場に人が倒れてるの、早く来て!」
それを聞いて、良夫と長谷川は二階に向かった。
急いで、ロッカールームの奥の浴室に向かうと、革ジャンを着た、金髪の男が後頭部を押さえながら倒れている。
その顔を見て、「誰?」と良夫が目を点にする。
事務室でお昼を食べていた女性が、どこからか叫び声と音を聞き、最初にロッカールームから入ったところ、人が倒れていたという。
金髪の男は後頭部を手で押さえながら、苦痛に顔を歪める。
すると長谷川が、男の腕を取って動かないように押さえつけた。そして、良夫に足を押さえるように言った後、事務の女性に、
「急いで警察呼べ!」と指示する。
女性は狼狽えながら、「救急車やなくていいの?」と聞く。
長谷川はハッキリと言った。
「こいつ、指名手配の男や!! 地域ニュースで言うてたやつや」
「なにっ!?」と良夫が驚いて手を離す。
「ちゃんと押さえとけぇっ! 早く、警察を」
女性は小刻みに頷きながら、走るように出ていった。
「事務のおばさんやがな。なにがあったんや?」と長谷川。
「あれ、あそこって浴室やんか」と良夫が指を差す。
少し前に、自分も覗いていたのだ。ある程度の場所はわかる。
長谷川が、下から女性に向かって、
「どないしたん、なにかあったんかいな」と大声で尋ねる。
「お風呂場に人が倒れてるの、早く来て!」
それを聞いて、良夫と長谷川は二階に向かった。
急いで、ロッカールームの奥の浴室に向かうと、革ジャンを着た、金髪の男が後頭部を押さえながら倒れている。
その顔を見て、「誰?」と良夫が目を点にする。
事務室でお昼を食べていた女性が、どこからか叫び声と音を聞き、最初にロッカールームから入ったところ、人が倒れていたという。
金髪の男は後頭部を手で押さえながら、苦痛に顔を歪める。
すると長谷川が、男の腕を取って動かないように押さえつけた。そして、良夫に足を押さえるように言った後、事務の女性に、
「急いで警察呼べ!」と指示する。
女性は狼狽えながら、「救急車やなくていいの?」と聞く。
長谷川はハッキリと言った。
「こいつ、指名手配の男や!! 地域ニュースで言うてたやつや」
「なにっ!?」と良夫が驚いて手を離す。
「ちゃんと押さえとけぇっ! 早く、警察を」
女性は小刻みに頷きながら、走るように出ていった。