りさと3人のDoctors
第25章 インフルエンザのりさ
陽が沈んだころ、蒼がりさのところに戻ってきた。
「蓮、疲れてたのにごめんな。りさどう?」
「俺は平気。昼にまた熱が上がってきて頓服飲ませたんだけど、あんまり…。」
「そうか…。なんか食べたか?」
「いいや全く。水分は取らせてるけど、食べるのは無理みたい。」
「点滴入れるか…。ちょっと、持ってくる。」
「あ、蒼兄待って。俺が取りに行くから、りさといてあげて。ずっと蒼兄のこと呼んでたんだ。」
「え、あぁ、わかった。悪いな。」
そう言って、蓮は蒼の代わりに点滴を取りに行った。