りさと3人のDoctors
第33章 治療の時間
「りさ、そしたら始めるよ。まずは指1本奥まで入れてみるからね。力抜いててな、いくよ〜…」
「んっ………」
少しきつい感じはまだあるが、1本なら痛みはでなくなっている。
「うん。スムーズに入るようになってきたね。りさ良くなってきてるよ。そしたら、次は2本にするね。」
そう言って蒼は一度指を抜き、今度は指を2本にしてりさの中へゆっくりと入れた。
「んっ…んん、ぃっ………」
まだ指が入ってきたといえないほど入り口のところで、すでにさっきまでとは比べものにならないくらい痛かった。
いつもなら痛いっていうところだが、りさはまた我慢をしていた。
「りさ痛い?」
「いたくなぃ……」
そう言うりさの声は微かに震え、体が強張っているのも蒼にはわかった。