りさと3人のDoctors
第41章 楓とりさのガールズトーク
「さすが蓮ね〜。蒼と豪は昔から鈍感なのよね。豪はよく気づく賢い子なんだけど、なぜか恋愛はダメみたい。あ、でもやっと彼女ができたみたいでよかったわ。」
「豪先生の彼女すごく綺麗な人だった。楓さんも綺麗だし、なんかわたしだけちびだしかわいくなくて…。先生はどんな人が好きなんだろう…。」
楓は一生懸命恋をして悩むりさの姿を愛おしそうに見つめた。
「りさちゃんはとってもかわいいわよ?蒼はりさちゃんみたいな子が好きだと思うな。」
「え…?そんな、わたしなんて先生には似合わないし釣り合わないし…。きっと、泣き虫な子どもだな〜って思われてる。」
「そんなことないわよ。気持ち伝えてみたらいいのに。蒼も絶っ…、ん〜まぁそれはりさちゃんのタイミングがあるもんね。」
楓は蒼も絶対にりさが好きということはわかっていた。
ただ、りさの初めて恋をそっと見守ろうと思った。
「わたしはいいの…。わたしなんかに先生はもったいないから。もう少し大人になれば諦められると思うし、それまでは大事な初恋の思い出として片想いを楽しもうかななんて…。楓さん、先生には秘密ね。」
「もちろん。好きってことは自分の口で伝えなきゃね。でも、わたしはりさちゃんのこと応援するわよ。諦めるなんて言わないで、りさちゃんは十分魅力的な子だから。」
「楓さん、ありがとう…。」