りさと3人のDoctors
第43章 楓とショッピング
「りさちゃん、つけれた?」
「はい…。」
りさは楓の選んだ下着を全て試着し、楓もそれを確認した。
「うん!全部ぴったりね。胸も綺麗に見えるし、ばっちりだわ。じゃあこれ買って帰りましょうか。」
「あの、楓さん。その、黒だけはちょっと大人過ぎてわたしには…。」
りさの雰囲気や高校生ということを考えて、淡い色のものばかりを選んだ楓だが、ひとつだけ黒の下着を選んでいた。
そしてりさは、大人の女性が着るような黒色の下着にどうしても抵抗があった。
「りさちゃん?女の子は勝負下着のひとつやふたつ必要なのよ。別に何も男に見せるためだけじゃないのよ?下着ひとつで気分が変わるから、なにか大事なことがあるときにこの黒い下着つけてみて。きっと、内から自信やエネルギーが湧いてくるから、ね。あ、やっぱり赤の方がよかったとか?」
「あ、赤より黒のほうがいいです!!わたし、黒にします!」
「そう?じゃあそれで決まりね!」
黒ならまだ服にもひびきにくいだろうし、なんとか着れなくもない。
でも赤い下着となると、りさにとってそれはもうエッチなイメージしかなかった。