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りさと3人のDoctors

第44章 学校の事件



「りさちゃん?なにがあったか話せる?」



楓が問いかけると、りさは戸惑いつつも、学校で起こったことを全部話した。



「放課後、教室で掃除してたらゴミ捨てに行こうって、3年生の人が来て一緒に行ったの…。そしたら、腕掴まれて、体育倉庫に入ったら、もう1人先輩がいて…。2人に押さえつけられて…、それで…それで…手が入って…ぅ、うぅ…んんっ…わたし…」



りさは泣きながら体を震わせ、これ以上話すことはできなかった。



「りさちゃん、もう大丈夫よ。わかったから…。頑張って話してくれてありがとう。ごめんね、怖かったよね。もう大丈夫、大丈夫…。」



りさは楓と蓮に寄り添われ、しばらくの間、ずっと泣き続けた。


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