りさと3人のDoctors
第46章 目を覚ましたりさ
コンコンコン___
りさが眠ってしばらくすると、蒼と豪はりさが寝ていることを確認して部屋の中に入ってきた。
蒼「姉ちゃん、蓮、ありがとうな…。りさどう?」
蓮「傷が炎症起こしてるから、それが痛んだみたいで鎮痛剤入れたよ。痛みは引いたみたいだけど、いろいろ思い出しちゃったのかさっきまで泣いてて、ようやく落ち着いて寝たとこだよ。」
蒼「そうか…。」
そう言って、りさの頭を撫でようと伸ばした手を蒼はまた止めた。
豪「蒼…。」
蒼「りさ、蓮のことは大丈夫なんだよな?やっぱり俺は嫌なのかな…。俺には診て欲しくも触って欲しくもないみたいで、本当はずっと俺のこと嫌だったのかな…。」
蓮「蒼兄、だからそれは違うってば…。」
蒼「なにが違うんだよ…。りさのそばにいてあげたいのに、こんな時こそ一緒にいてあげたいのに、俺はそれができてない…。」
悲しみと怒りが混じったような蒼の雰囲気に、蓮は言い返せなくなってしまった。