りさと3人のDoctors
第48章 傷を負ったりさ
昼過ぎ。
外来を終えた蒼と蓮はりさのところに向かった。
コンコンコン___
「はい。」
蒼がドアを開けて先に入り、蓮はその後ろに続いた。
蒼はいつもと変わらぬ笑顔でベッドの横に立つ。
「先生…。」
「りさ、ご飯ちゃんと食べれた?今痛いところない?」
「うん…。」
「うん、それならよかった。」
蒼は普段通りに振る舞うがりさは不安そうにしている。
そんな自分に向けられた不安を蒼は自らが払拭しようと、ゆっくりとベッドに腰かけた。
「りさ、先生のこと怖い?」
りさは、そうじゃないと言わんばかりに首を横に振る。
「じゃあおいで。」
そう言って、蒼はりさを抱きしめた。