りさと3人のDoctors
第48章 傷を負ったりさ
りさは抱きしめられた瞬間ビクッとしたが、蒼に優しく包まれていると、温かく心地よくて、少しドキドキするけど全く怖くはない。むしろ安心する。
少ししてりさも蒼の背中にそっと手をまわし、静かに涙を流した。
「ごめんな。りさに怖い思いさせて、つらいことばっかりで…、先生が守ってあげられなくてごめん。」
りさは首を横に振って答える。
「わたしが悪いの…。もっとちゃんとしっかりしてれば、先生に迷惑かけることもなくなるのに…。こんなことにもなってないのに、ごめんなさい…。」
「りさはなにも悪くないから。もう自分を責めたり迷惑なんて思うのはダメだからな…?」
蒼はりさの涙が止まるまで、そのまま抱きしめていた。