りさと3人のDoctors
第48章 傷を負ったりさ
そして10分ほど経った時、りさは突然蓮がいることを思い出し、恥ずかしくなり蒼から体を離した。
「りさ、もう大丈夫か?」
「う、うん…。」
蒼に答えつつ、視線をチラッと蓮に向けると、蓮はりさを見てにこにこ…、いや、わざとなのか半分にやにやしていた。
りさは我に返って恥ずかしくなり俯いた。
「じゃありさ、ちょっとだけ診察させてくれる?昨日発作が起きてるから胸の音聴かせて。」
蒼はすっかり切り替えて、ベッドから降りると、りさの服の下から手を入れて聴診を始めた。
一方、りさは切り替えるもなにも、毎度のことながらにドキドキしている。
「りさ、大きく息吸って吐いて〜。」
「すぅー、はぁー…。」
「…よし、いいよ。大丈夫、今のところ問題なさそうだね。」
蒼の大丈夫という笑顔にほっとする。