りさと3人のDoctors
第48章 傷を負ったりさ
「じゃあ、次蓮に傷の状態診てもらうね。」
「え、傷って…、にぃになにするの…?」
りさの表情がまた一気に曇った。
「消毒だけさせて。すぐ終わるからね。」
「なんで…?傷って勝手に治らないの?消毒って痛い?ここでするの?」
一難去ってまた一難。
またもや半泣きになるりさをよそに、蓮はりさのお尻の下にタオルを敷いて、脚元にはタオルをかけ、持ってきていたピンセットや消毒綿を準備し始めた。
「よし。りさちょっとパンツごめんね。」
一通り準備できると、蓮はりさのパンツを下げようとするが、りさは瞬時に手で押さえた。
「やだ…、怖い…。にぃに…。」
蓮に目で訴えるが通用しなかった。
「りさごめんね〜。やりたくないのはわかるんだけど、綺麗に治しとかないとダメだから。ちょっとだけにぃにに診せて?大丈夫、怖くないからね。」
「先生…。」
今度は蒼に助けを求めた。