りさと3人のDoctors
第48章 傷を負ったりさ
_____1ヶ月後
「りさ、寒くない?」
「大丈夫。」
この日の夜は、蓮がりさを寝かしつけていた。
イルカのぬいぐるみを抱きしめ、布団を首まですっぽり被っている。
蓮はその布団の上から、いつも優しくトントンしてくれる。
「にぃに、いつもごめんなさい。忙しいのに、高校生にもなってわたしひとりで寝れなくて…。」
「も〜、りさ謝らないの。りさが安心して眠れたらいいんだから。いくつになっても、りさのためならにぃにはずっとそばにいるしなんでもするよ。」
りさはみんなに迷惑をかけているという思いが強く、あれから毎日なにかしら謝っている。
「りさ、明日は久しぶりの治療だから、ゆっくり休んでおかないと。眠れなくてもいいから、目つぶってごらん。」
「ぅん…」
りさは目を閉じて、蓮に布団をトントンしてもらっているのを感じていると、あっという間に眠りについた。