りさと3人のDoctors
第7章 りさの異変
_____1年後
学校を終えたりさは、迎えに来た蒼の車に乗り込んだ。
「おかえり、りさ。」
「ただいま…」
「りさどうした?具合悪い?」
「お腹痛い…」
「お腹?いつから痛いの?」
「昨日から。」
「なんで早く言わないの…。どのくらい痛い?我慢できないくらい痛む?」
「我慢はできるけど、なんか下の方がずっと痛い。」
「…りさ、もしかして生理始まった?」
蒼は、前に楓が話していたことを思い出す。
「ち、違う。ま、まだだよ…、それは…。」
「りさ?恥ずかしがることじゃないよ。正直に言ってごらん?」
「本当に違う。その、わたしはまだだから…」
「わかった。とりあえず、病院で診てみよう。」
「病院は行きたくない。この前も同じことあったけど2、3日すれば治ったし…。」
「前もあったなら、なおさら診てみないとダメだ。このまま行くよ。」
そう言って、蒼は病院へと車を走らせた。