りさと3人のDoctors
第55章 治療で感じてる…?
そんなことをぼーっと考えていると、りさの意識はどこかに行っていたが、ふと我に帰ったとき、蒼の指はちょうど奥まで入り切るところだった。
「ぁ……んぁぁっ………っ」
考え事しながらふわふわ感じていた蒼の指が、急にリアルに感じたせいでりさは変な声を出してしまった。
「りさ、痛かった?」
「ぃや、い、痛くなぃ…。ごめんなさい、ちょっと考え事してて…。」
(びっくりした…。今のなんだろ。なんか指がスルッと、いや、ぐっと、いや、ぬるっと…。とにかく、感じたことないような変な感じだった…。)
「りさ続けて大丈夫?」
「うん、平気…。」
言わずもがな、りさはさっき完全に感じていたのだが、まだ感じるということ自体をりさはわかっていない。
ただ、なんとなく蒼にバレてはいけないような、恥ずかしい気持ちはあった。