りさと3人のDoctors
第56章 わたし感じちゃうから…
蓮「りさなんで急に…、なんか自分で調べた…?」
蓮がりさの膝の上のケータイに目を向けると、りさは頷いた。
りさ「病気だったらどうしようと思ったから…。」
蓮「どんなこと書いてたの?にぃにたちに見せて?」
りさはさっき読んだブログの記事を膝の上で表示させ、蒼と蓮が画面を覗いて読んだ。
蓮「…なるほど、間違ってないけど、Hとか書いてあるからか。」
りさ「もう治療やだ…。ぐすん」
蒼「りさ待って…、先生とちゃんと話しよう。」
そう言って、蒼は泣いて俯くりさをぎゅっと抱きしめた。
りさが今ショックなのは蒼もわかってる。
性の話というのは、初めて見聞きする時、誰しもショックを受けるものだ。
ただ、普通の人と違ってりさは治療をしないといけない。
ゆっくり大人になるにつれてそういうこともわかってくる、なんてことは言ってられず、どうしても今乗り越えてないといけなかった。