りさと3人のDoctors
第61章 父の一時帰国
その頃病院には、小野寺家の父、謙二郎が一時帰国してきていた。今日帰ってくることは、先生たち3人とも知っていたが、病院に来るとは聞いていなかった。
蓮「父さん!?」
謙二郎が医局に行くと、さっそく蓮が気づいた。
謙二郎「おぉ、蓮。久しぶり。なんだか、随分と白衣姿も様になったな。」
蓮「も〜なんだよ〜。」
謙二郎が日本にいたころ、蓮はまだ医者の卵だった。
立派に医師になった息子の姿を見て、謙二郎はうれしかった。蓮も少しだけ照れている。
豪「父さん…!?」
謙二郎「おぉ、豪もいたか。」
患者の回診に行っていた豪も医局に戻ってきた。
豪「病院来るなら連絡しといてくれよ。俺迎えに行くぞ?姉ちゃんなんかいつも空港まで迎えに呼ぶんだから。」
謙二郎「仕事忙しいのに悪いと思ってな。蒼は?」
豪「蒼は診察室。」
蓮「今日はりさの治療の日なの。そろそろやってると思うから、1時間くらいしたら戻ってくるよ。」
蓮がそう言った途端、なぜか診察室にいるはずの蒼が医局に走ってやってきた。