りさと3人のDoctors
第63章 りさの無事と父の叱責
「りさ。俺、りさのこと嫌いになんてならないって言ったの忘れた?俺はりさに何されたって何言われたって、これからもずっとりさのそばを離れないよ。だって…、だって俺も…、りさのこと大好きだから。かわいい家族とか医者としてとかそんなんじゃなくて、俺は男として、りさのこと愛してるよ…。」
「………ぇ?」
蒼はりさから体を離して肩に手を置き、じっとりさを見つめた。
りさを見つめる蒼の目は、何の迷いもない真っ直ぐな瞳をしている。
「先生…?それって…。」
「ごめん、もっとちゃんとしたプロポーズできなくて…。でも、もう今言わないといけない気がしてさ…。りさ、りさの気持ちにずっと気づけてなくてごめんな。俺もりさのこと好きだよ。ずっと大好きだよ…。」
「先生……、うぅ…うわ〜ぁん。」
驚きで一度は止まっていた涙も、堰き止められた水が溢れ出すかのように、りさは再び声をあげて泣いた。