
りさと3人のDoctors
第65章 苦しい時間
そして、ちょうどそこへ謙二郎が来て、りさの様子をパッと見ると手袋をつけ始めた。
謙二郎「豪代わって。俺が吸引するから豪は体押さえてなさい。」
豪「わかった。」
この時、謙二郎は大嫌いな吸引を豪にさせてしまうと、りさが豪に対して恐怖心を抱いてしまうかもしれないと思い、わざと豪と代わって吸引を買って出た。
りさ「離してゴホッそれらぁけはやらぁゴホゴホッ。」
豪「りさじっとしてて。動いたらもっと苦しいぞ?だいたいどこにこんな抵抗する力残ってるんだよ…。」
謙二郎「りさちゃんごめんね。ちょっとがんばるよ。お口あけるねー…」
謙二郎は抵抗するりさが咳き込んだ隙に、口をこじあけチューブを奥まで入れた。
りさ「ゔゔっ、ゴホッ、ッ、ん゛ん゛っ!ゴホゴホゴホッ…ゲホッオェ、ゴホッ…」
蒼「りさ苦しいな…。ごめん、もうちょっと我慢ね…。」
りさは苦しくて息ができなくて、ポロポロ涙を流しながら痰を吸引された。
りさ「ゴホッオェ…ゴホゴホッ、オェッケホッ…はぁはぁはぁ…。」
1、2分だが恐ろしく長く感じる地獄の時間が終わり、りさはぐったりとする。
