
りさと3人のDoctors
第65章 苦しい時間
蒼はチューブを抜かれたりさの口に再び酸素マスクをつけた。
蒼「りさえらかったね。頑張ったよ。ゆっくり深呼吸してごらん。」
豪は聴診器を当てて音を確認する。
豪「…うん。痰の絡まりはなくなったな。あとはルート確保するか。」
そう言って、豪は点滴を入れる準備を始めた。
謙二郎「熱はいくつだ?」
蒼「40°超えてる…。」
謙二郎「解熱剤入れるんだな。あと2人で大丈夫か?医局戻って蓮を待つよ。」
蒼「うん、そうしてあげて。ありがとう。」
高熱があるのならば、このあと坐薬を入れるだろう。
さすがに自分が見てるのはりさがつらいだろうと、謙二郎は気を遣って部屋を出てくれた。
