りさと3人のDoctors
第66章 両想い
「先生?あのね、わたしなんか夢を見たみたんだけど、その、先生に告白される夢を…。」
蒼は少しだけ悲しそうな顔になった。
「りさ、それ夢じゃないよ。じゃないとなんで俺がキスするの?もしかしてしんどかったから覚えてない…?」
覚えてないわけない。
本当は覚えてるけど、うれしすぎて夢みたいで、しんどかったし夢の記憶にしてしまおうとしただけだ。
「ううん。覚えてる。ちゃんと覚えてるけど、うれしくて恥ずかしいし、それにまだ信じられなくて、もしかしたら夢だったかもって…、…っへぁ!」
そういうと、今度は蒼に抱きしめられ、りさは突然のことに変な声を出してしまった。
「ははっ。なに今の声?もうりさかわいいな〜。」
「び、びっくりして。恥ずかしぃ…//」
「そんな体こわばらせないで、力抜いてごらん?少しこうしてよう。」
蒼に抱きしめられ、ドキドキしてガチガチになってたりさだったが、蒼の胸に身を預けていると、蒼の心臓の音が心地よくてだんだん肩の力も抜けてきた。