
りさと3人のDoctors
第67章 治療の再開
蒼が診察室へ戻った後、りさは5分ほどベッドに座ったままぼーっとして、ようやくぐったりとした体を持ち上げ着替えを済ませた。
そして、蒼の待つ診察室へ行くと、蒼が背中に手を添えながら椅子に座らせてくれた。
「りさ、体怠くないか?しんどくなってない?」
「怠い感じじゃないけど、すごく運動した後みたいな疲れがある。」
「そうだよな。実はすごいカロリー消費するんだよ…。ごめんな、病み上がりなのに頑張らせすぎた。」
「大丈夫だよ。だって、また一歩前進したんだよね?」
「りさがそうやって前向きでいてくれるとうれしいよ。ごめん、念のためちょっと胸の音聴かせて?さっきはぁはぁ言わせちゃったから。」
そういって、蒼はりさを聴診する。
りさはまた蒼と顔が近くてドキドキした。
「うん、問題ないね。よかった。そしたら、今日はもう一緒に家帰ろう。着替えてくるから、下で待ってて?」
「うん、わかった!」
りさは蒼と一緒に帰れるのをうれしそうにして、2人は家へと帰った。
