テキストサイズ

りさと3人のDoctors

第73章 治療の卒業



ビクッ…ビクッ……ビクッ………



「…ハァハァ…っハァ……ハァハァ……」


「大丈夫か?」



コクっ…


りさはとろんとした目で頷いた。



「りさちょっとごめんな。そのまま楽にしてて…。」



と言うと、蒼はイッたばかりのりさの中に指を2本そっと沈めた。



「…んんっ!」


「痛い?」


「い、痛くはない…。」


「本当!?」


「えっ、え…?」



突然、蒼が明るい声で、驚いたような、嬉しいような声をあげるので、りさは何が何だかわからない。



「りさ、指、2本入ったよ!」


「え?ほ、ほんと…?全部入ったの?」


「うん、頑張ったな。」



治療を始めて3年。

大学にも合格し、高校だってもう卒業間近。

高かった2本の壁もここへ来てやっと乗り越えることができた。


そしてりさには、2本入れば蒼に話そうと決めていたことがある…。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ