テキストサイズ

蜃気楼の女

第19章 遺伝子

「これは? 超能力波? 」
 尚子も独り言を言うと、顔をゆがめ、両手で股間を押さえた。ものすごい快感の嵐を股間で感じた。尚子は同化しようとする超能力波から受ける快感の嵐を防ぐように、歓喜の声を押し殺そうとして唇をかみしめ、股間をもじもじさせた。懸命に歯を食いしばり、快感を押さえようとする。そうしないと、進一をいつものように幻想魔性力で犯し、いたぶる前に、自分がいってしまい、失神してしまいそうだった。尚子のおまんこから蜜が溢れ出ていた。溢れ出た蜜が股を伝って白い筋を残しながら床の上に流れ落ちていく。床に恥ずかしい水たまりを作ってしまう。尚子は椅子に座っていることができなくなり、慌てて立ち上がった。バランスを崩し、膝が砕け、ひざまずいて進一の膝にもたれかかった。
「足がガクガクだわ、力が入らないほど、快感で筋肉が弛緩している。あたしはついに淫乱女になったの? 進一の肉棒をくわえたくてたまらないのに。もう、限界よ。何で、いっちゃうの? 訳分からないわ。こんな恥ずかしい醜態を進一と交わらないで感じてしまうなんて恥ずかしいわ。あたし、壊れたの? 」
 いつも進一の射精をコントロールし、いじめていた自分が、あろうことか、進一の前で、絶頂感に浸って果ててしまう無様な醜態を見せるわけにはいかない。進一は尚子がそんな状態になっているなんて全く知ることはできない。尚子はプライドが許さなかった。進一と交わっていくという目標があった。それが、なんと、経験したことのないあがないきれないほどの快感が、次から次へと、尚子の股間に押し寄せてくる。
「アアアアアーーー 何なのよ、これ? あたし、壊れたの? もう、いっちゃうーーーー いっちゃうよーーー 進一、許してーーー 」
 小気味よい振動波が股間を膣の中を、尚子の抵抗をものともせずに激しく暴れる。尚子はついに進一の前で果てると失神した。物理的には櫻子と尚子は離れてはいたが、櫻子は魔性力で、進一と尚子の心の一部始終を見つめていた。尚子は自室の床に転がり、胸を大きく上下させながら息をハーハー荒げ、腰を上下に波打たせていた。失神してはいたが、体が自然にさらなる快楽をのぞんで反応していた。条件反射のごとく、腰がうねる。今までに感じたことのない快感が尚子を襲った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ