蜃気楼の女
第20章 櫻子の日本国、乗っ取り計画
櫻子は日本に到着早々、光明が見えたことを喜んだ。彼も尚子も性格がいい。早く会いたい。そして、好きな人と、好きな時間、好きなだけ、愛し合う。愛し合う進一と尚子、その二人に自分が加わればいい。複数が相思相愛になれるという関係が可能だろう。一夫多妻制を取る某国の殿様、国王も現実に存在する。しかし、その逆はあるのか。女王は逆か? それは、男同士、女同士、を愛する人たちの世界がある。同性を愛することができる突然変異? 生物によっては雌雄同体で生まれ、成長とともに雌雄に分岐する種もある。だから、尚子は進一のことを好きだが、同性である櫻子を好きになることは難しい、という種に分類される。一人の人間に穴は、口、股、鼻、耳、肛門、毛などがある。しかし、精神的な愛は穴を必要としない。複数で愛し合うことも可能となる。進一と尚子は新しいセックスの進化形だろう。
「フフ、あたしは筋金入りの魔性の女、進一も、尚子も、二人の体を、心を、あたしの愛で骨抜き、メロメロにして差し上げますわ…… 」
「フフ、あたしは筋金入りの魔性の女、進一も、尚子も、二人の体を、心を、あたしの愛で骨抜き、メロメロにして差し上げますわ…… 」