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蜃気楼の女

第22章 学園長・田所平八郎

 櫻子がそんな展開を想像したら、心臓が苦しくなってきた。たまらず、自分の乳房を両腕できゅっと抱きしめた。この人に抱き寄せられながら、自室に導かれていく。そして、ベッドインするのだ。先を歩く平八郎が立ち止まり、振り返ると櫻子を見つめて言った。
「では、遅いし、明日もあるから寝ましょうか?」
 この言葉を聞いた櫻子は、ついに平八郎の部屋に導かれる、と思った。ところが、平八郎は言葉をつないだ。
「あっ、櫻子さんはこちらの部屋がいいと言っていましたよね? 私の部屋は奥ですから、では、きょうはお疲れさまでした。おやすみなさい」
 平八郎は櫻子にあいさつの言葉を告げると、きびすを返し先に進んでいった。そして、彼はドアを開けて部屋の中へ消えた。
「えっ? えっ? やっぱり、あたしの体は目的ではなかったの? え? あたしの、何が目的なの?」
 櫻子はモヤモヤした気持ちを抱きながら、自分の部屋に入った。しかし、慣れない仕事を一生懸命にこなしていたため、ベッドに飛び込み、横になったらいつの間にか眠った。

 3日目の朝、櫻子は平八郎と激しいセックスをして絶叫するほどのあえぎ声を上げていて、その自分の声の大きさにびっくりして、目を覚ました。夢の中の平八郎は、いろいろな体位を試したい、どれが一番感じるのか、順番に試していきたい、と夢の中で平八郎は筋肉のみなぎるキン肉マンに変身していた。長け狂う平八郎の肉棒が櫻子の内臓に達するまで差し入れられ、ちつの壁を突き上げるたび、官能が嵐のように湧き上がり、よがり声、金切り声を挙げた。
「平八さん、す、す、すごいわ、す、ごすぎるわ…… ダメ、あたし、こわれちゃうー」
 櫻子は声を枯らせながら、喜びながら苦しがる顔を平八郎に向けた。
「そうですか? いいですか? わたしもいいです。とてもいいです…… では、もう少し、楽しみましょう……」
 平八郎は顔をゆがめながら、櫻子の両足首を高く持ち上げてさらに自分の腰を櫻子の股間に押し当てる。櫻子は肉棒の先をちつの奥深くで受けるたび、湧き上がる快感に全身が身震いした。

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