
蜃気楼の女
第26章 屈強の男・橋本浩一
「大丈夫、お母さん、そういうこと、気にする人じゃないから、でも、おじさんが困るならしかたないわ」
尚子はつまらなそうに言うと、絡めた腕を仕方なくほどいた。
「ただいま、今、帰りましたーーー」
尚子は大きな声を上げる。橋本は6畳ほどある玄関を見回した。橋本はこんなに大きな屋敷で聞こえるのだろうか、と思いながら奥をのぞいた。すると、待っていたように奥から女性が姿を現した。
「あら、きょうはどなたをお連れになったの、尚子?」
「お母さん、ただいま帰りました。こちら橋本浩一さんで学園長の大切なお客様なの。橋本さんは学園長の唯一無二の理解者で、あたしが学園長から学園の教育方針の説明を任されたの」
「あら、尚子、ずいぶん、学園長から信頼されてるのね? お母さん、鼻が高いわ」
橋本はついさっき、田所と携帯でしゃべっていたばかりの会話をすでに尚子が知っていることに違和感を感じた。どうして知ってるのか? そのことに驚いたが、さらに、橋本は尚子の母親と思われる女性があまりにも美しい容姿で、目がくぎ付けになった。この美少女にこの母親ありか。尚子の母親と言うくらいだから、年齢も40歳代だろう。飛び出した乳房と反り上がった尻。その尻を中心に伸びた太もも、ふくらはぎ、どの部位も筋肉が付き関節がくびれている。母親が外国人だから、尚子が日本人とは違う美しさを醸し出していることを納得した。
「尚子さんのお母様ですか? お邪魔させていただきます。わたし、フリーライターの橋本と申します。学園長の取材で学校へ行きましたら、尚子さんにこちらでの取材のお誘いを受けましたので、突然で失礼とは存じましたが、のこのこ、やって参りました……」
尚子はつまらなそうに言うと、絡めた腕を仕方なくほどいた。
「ただいま、今、帰りましたーーー」
尚子は大きな声を上げる。橋本は6畳ほどある玄関を見回した。橋本はこんなに大きな屋敷で聞こえるのだろうか、と思いながら奥をのぞいた。すると、待っていたように奥から女性が姿を現した。
「あら、きょうはどなたをお連れになったの、尚子?」
「お母さん、ただいま帰りました。こちら橋本浩一さんで学園長の大切なお客様なの。橋本さんは学園長の唯一無二の理解者で、あたしが学園長から学園の教育方針の説明を任されたの」
「あら、尚子、ずいぶん、学園長から信頼されてるのね? お母さん、鼻が高いわ」
橋本はついさっき、田所と携帯でしゃべっていたばかりの会話をすでに尚子が知っていることに違和感を感じた。どうして知ってるのか? そのことに驚いたが、さらに、橋本は尚子の母親と思われる女性があまりにも美しい容姿で、目がくぎ付けになった。この美少女にこの母親ありか。尚子の母親と言うくらいだから、年齢も40歳代だろう。飛び出した乳房と反り上がった尻。その尻を中心に伸びた太もも、ふくらはぎ、どの部位も筋肉が付き関節がくびれている。母親が外国人だから、尚子が日本人とは違う美しさを醸し出していることを納得した。
「尚子さんのお母様ですか? お邪魔させていただきます。わたし、フリーライターの橋本と申します。学園長の取材で学校へ行きましたら、尚子さんにこちらでの取材のお誘いを受けましたので、突然で失礼とは存じましたが、のこのこ、やって参りました……」
