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蜃気楼の女

第2章 魔性の女・安田尚子

 尚子は興奮して児玉の背中に回した手の力を入れた。児玉は尚子が押しつけてくる手の力を感じた。今まで大事にしてきた純真な少女を抱いてしまった、という罪悪感を感じた。尚子の父から受ける信頼を、たった今、裏切ってしまった。あれほど大切にしてきた尚子を抱いてしまった。あろうことか勃起までしてその固くなった性器を尚子の恥骨に押しつけている。完全に尚子と密着していた。児玉の分身が当たっているのを尚子も感じているはずだ。もう、この関係になった今、健全な関係には戻れない。児玉はそのまま尚子を抱きしめたまま、少しずつ体を下げて、床に移動させた。尚子は児玉に誘導されるままに従った。尚子を仰向けにして床に寝かせると、尚子は児玉の顔を見つめてから、目を閉じた。両手を胸の前で組み、仰向けに寝た。児玉が尚子の全身を眺めた。クリーム色のスカートから白い足がそろって伸びている。
「尚ちゃん…… 綺麗だよ。こんなに綺麗だったなんて、分からなかった。今まで、きみを見ていなかった……」
「うれしいな、先生、もっと見て…… あたしの全部を見てほしい…… あたしの体を見て、喜んでくれたら嬉しいな……」
 そう言った尚子は目を大きく開けて進一の顔を見つめている。体に力を入れて、じっと動かなくなった。児玉は尚子の両脇に腕を置くと、そっと、尚子の体の上に自分の胸を重ねた。尚子の胸はまだ小さいと思っていたが、十分に膨らんで女性の体になっていた。さらに、児玉は下半身を尚子の上に重ねた。児玉の怒張した中心が、尚子の恥骨を静かに押した。その瞬間、尚子の上半身がビクリと隆起した。
「先生…… これからあたし、進ちゃんの女になれるのね? やっと…………」
「うん、いっぱい愛してあげる……」

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